コンタクトレンズ

初めての方へ

ロッカー

荷物はロッカーに入れるとじゃまになりません。

待合室

まず問診票を待合室で書いてもらいます。健康保険証を忘れずにお持ちください。

コンタクトレンズは目に直接のせるものですので、めがねでは起こらないトラブルや病気が発生する可能性があります。現在のコンタクトレンズはたいへん安全性が高く、安心して使うことができますので心配はいりませんが、きちんとした知識をもって正しい使い方をするのが最も大切なことです。

そのためには最初が肝心です。当院では、すべての方がコンタクトレンズを安全にそして快適に使えるように、十分時間をかけた診察検査を心がけております。皆さん、最初はとても緊張されております。当院では多い日に1日に10人程の方が初めてで来院されます。御不安に思う点や、レンズ装用のコツなどをノウハウとしてスタッフを含め蓄積しておりますので、ご安心して来院ください。

初めてで来院された際の大まかな流れは、まず、コンタクトレンズをなぜ使いたいか、どの程度使いたいかなどの問診を行い、おおまかにどのようなレンズが合っているかを調べます。次に、検査と診察を行い眼の病気がないか、あるいは眼の形や必要な度数を調べます。これらの結果とレンズの値段を考慮して、患者さんと相談しながらレンズを決定していきます。そして、実際にレンズを眼にのせて、レンズの動きや装用している感じ(装用感)に問題がないかを確認します。最後に、つけはずしの練習とお手入れの説明をして終了となります。

1. 問診

問診票

まず最も大切な動機を聞きます。

「なぜ、コンタクトを始めようと思いましたか?」

この質問は非常に大切です。昔は、眼鏡が嫌だからという若い女性がほとんどでしたが、現在は、色々な理由があります。

などなど

「週にどれ位使いますか?」

毎日使う場合、週末のみや月に数回、さらには年に数回など、これもその人によってまちまちです。

2. 検査

1. 眼の状態を機械で検査します

右の機械を覗くと中に気球の絵が見えます。それを見てもらうだけで、自動的に眼が必要としている度数、角膜(黒目)の形を数値として検査します。ほんの数秒です。


2. 視力検査

眼科で最も大切な検査です。矯正視力といって度を合わせためがねをかけて視力検査をして、どこまで視力が上がるかを確認します。裸眼視力は、必要に応じて行います。これは、一般的には近視や遠視が強いと裸眼視力が低くなりますが、眼の長さや、眼の中の構造により、人それぞれなので、あまり医学的な意味はありません(例えば、同じコンタクトの度数の人がいてもある人は裸眼で0.3だったり0.1だったりします)。
もちろんご希望があれば検査をして結果を医師からお伝えします。


3. 診察

ご挨拶、自己紹介の後、再度、問診を行います。今現在、見にくさや眼の痛み、かゆみ、乾きなどの症状がないかも聞きます。また、今まで眼の病気になったことがないか、花粉症やアトピーなどのアレルギーはないかも確認します。中高生は、いつからめがねをかけているかも聞きます。

診察は、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)という器械で検査します。少しまぶしいですが痛みなどはありません。角膜(黒目)、結膜(白目)だけではなく眼瞼(まぶた)の裏側や涙の量、白内障の有無や他の部分の炎症の有無、まばたきの状態や瞳孔の動きなども同時に確認します。

コンタクトレンズの検査は、診察の内容や検査の種類に限らず一定の診察料です。


3. レンズの決定~装用練習

1. レンズの説明

たくさんのレンズから最も合ったものを 見つけだします。

ハードレンズ、ソフトレンズの区別から、使い捨てレンズなど、どのようなレンズがあり、どのレンズが最も適しているかを説明します。乱視や老視などの見え方に関する状態と、ドライアイやアレルギーの有無などの眼の状態に加え、先の問診での装用理由や装用頻度などから最適なレンズを決めていきます。
当院では経済的な負担(レンズの値段)もレンズを決定する大切な要素だと考えております。無理のない安全なレンズ装用には経済的な負担を無視することができないからです(実際に高いレンズを装用していたために、決められた期間以上を使用してしまい病気が出現することもあります)。


2. レンズの装着

レンズが決まれば、実際に眼にのせます。視力検査を再度行い見え方を確認します。この時、近くの見え方が問題ないか、逆に見えすぎてクラクラしないかの確認を必ず行います。またレンズによってゴロゴロする感じや痛みがないかをご本人から聞き、レンズの動きに問題がないかを確認します。


3. 装用練習

装用練習の前には手をよく洗います。

ご自分でつけはずしが完璧にできるようにならないと、レンズをお渡しすることはできません。十分時間をかけて、ゆっくりとご自分のペースで練習していただきます。中学生のお子様だとご家族の方と一緒に練習してもらいます。疲れてしまった場合や、強い充血が出てしまった場合は、後日もう一度来て頂き練習してもらうことも可能です。実際、何度か通ってもらい、最終的に上手にできるようになった方もたくさんおられます。


4. ケアの説明

一日使い捨てレンズ以外はお手入れが必要ですので、その説明をさせていただきます。各種洗浄液の説明から、使い方、使用上の注意をお伝えします。洗浄液は現在数種類ありますので、使い方をきちんと理解して間違いのない使い方をすることが大切です。消毒効果が十分出なかったり、過酸化水素タイプの使い方を誤ると眼に障害が出ることがあります。


5. 注意事項説明

コンタクトレンズを装用する上で、注意する点をお伝えします。例えば、通常のレンズは必ず寝る前にはずすことや、つけはずしの際には手を十分に洗うことなどです。細かいことでも大切なことが多く、たとえ時間がかかってもきちんとお伝えしております。もちろん質問があればいつでも納得のいくまでお答えします。