院長の小話

2008年09月21日No.25 コンタクトレンズのお話

私のコンタクトレンズとの付き合いは、既に15年以上になります。学生の頃は運動をしておりましたので、ほぼ毎日装用しておりました。使い捨てレンズがまだ一般的ではなかったので長く使うタイプのソフトでした。仕事をするようになって手術や処置が多かった頃は、飛び散るものが目に入らないように、めがねの時期もありましたが、今はほとんどコンタクトレンズを装用しております。体の一部のようなものになりつつありますね。ちなみに私自身は近視矯正手術をする必要性はまったく感じておりません。それより、この先、レンズがどんどん進化してさらに快適になって行くのが楽しみです。

数字の話を少し。ある調査によると、最近のコンタクトレンズ装用人口は1500万人以上といわれ、日本の現在の総人口が約1億2700万人ですので11.8%の割合になり約10人に一人が使用している計算になります。コンタクトレンズの装用者はほぼ生産年齢(15〜64歳)に含まれると思いますので、生産年齢人口約8200万人に対して1500万人が使用していると仮定すると、実に18.3%、約5〜6人に一人の割合になります。

従来コンタクトレンズは10代、20代の女性の装用率が高かったですが、最近では45歳以上の方の割合や男性の割合が増えてきており、今後も総人口は減少していきますが、コンタクトレンズの利用者は増えていくと予想されております。

最近感じたコンタクトレンズの3つの注意点

一つ目はソフトレンズの裏表について。診察中によく聞かれます裏表の見分け方ですが、私の方法は一般的ですが真横から見ます。さらに裏返して見てみて別の向きも確認して、おわんに近いほうが正しい装用状態です。言葉では説明しにくいですので診察中は手のひらの向きで、体を使って説明しております。

矢印の向き・曲がり方が大切です。正しい向きは端が上の方を向こうとします。裏返しの場合は横を向こうとし、端が横向きにとがる特徴があります。よく見比べてください。イメージが大切です。

正しい

裏返し

矢印の向き・曲がり方が大切です。正しい向きは端が上の方を向こうとします。裏返しの場合は横を向こうとし、端が横向きにとがる特徴があります。よく見比べてください。イメージが大切です。


次に、レンズの傷ですね。爪で穴があくこともありますし、洗浄中に破けることもあります。さすがにまっぷたつに割れるとわかりますが、わかりにくいのは、レンズの端が少しだけ欠けることと、内側に亀裂のような傷が入ることです。

どちらもそのまま使用すると目に傷ができてしまう危険性がありますので、レンズをつけるときは必ず確認する癖をつけるとよいと思います。もちろん、ゴミがついていることもありますので一緒に探すとよいでしょう。

傷がわかりますか?

欠けています。


遠目ではとてもわかりにくいです。

傷です。よく見てもわかりにくいです。


開封時に指をきらないように注意です。

最後に、私が単なるドジなだけなのかもしれませんが、最近、使い捨てレンズのケースの蓋(アルミニウム?でしょうか)で指を切りました!とても痛かったです。

今は気をつけるようになりましたが、子供が触ったりしても危ないので、レンズをつけた後はケースを放置しないですぐに捨てるようになりました。皆さんも気をつけてくださいね。


意外ととがっていて危険です。

私はこの部分にやられました。

最近やっと治りました。

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