院長の小話

2014年09月20日no.96 おすすめのコンタクトレンズは?(2)

 前回からの続きですが、「どのレンズが一番良いのですか」と診察中に聞かれることが多いことからコンタクトレンズ選びに役立つような情報をお伝えしようと思います。私の独断と偏見が少し入っている点は、ご了承ください。

一番装用感の良いレンズは?

 装用感とはつけ心地です。コンタクトレンズは、とても敏感な角膜に乗せますので、目に見えないようなレンズの小さな亀裂や、ごく少量の汚れなどのちょっとしたことでも痛みや不快感、異物感につながります。汚れや破損があるレンズは、もちろん装用感を悪化させますので、欠けているレンズや、洗浄しても落ちない汚れがついているレンズは、良い装用感を期待できません。では、そのような汚れや破損がないレンズで、もっとも装用感が良いレンズと聞かれますと、やはりソフトコンタクトレンズになると思います。ハードコンタクトレンズも、日々進化をしており、レンズ表面のコーティング、エッジの形状の改良で、以前よりも装用感は改善していると思います。しかし、やはり堅いレンズである以上、まったく何もしていない感じと同じにはなりにくいと思います。それに対して、ソフトレンズは、やわらかく、最近のレンズは乾きにも強いため、目との相性が合えば、まったく何もしていない位、良好な装用感が得られると思います。

 では、ソフトレンズには、一年位使うタイプのソフトコンタクトレンズ、1ヶ月や2週間で交換するタイプ、ワンデーコンタクトレンズとありますが、どれが最も装用感が良いでしょうか。私自身、すべてのタイプのコンタクトレンズを使用した経験から、一番装用感が良かったのは、ワンデーコンタクトレンズでした。もちろん、相性がありますので、一概に言えませんが、やはりレンズを毎日交換して、常に新品のレンズを入れている点が大きいのではないかと思います。前回の小話にも通じる内容ですね。今もワンデーコンタクトレンズを入れて診療をしていますが、とても快適で、何もしていない状態とほとんど変わらない印象です。

Category :
院長の小話